【日産サクラ】神奈川〜石川を往復!軽EVで長距離ドライブは可能?料金の罠・充電計画のリアルを徹底解説

目次

街乗り特化の「日産サクラ」で片道400km超の長距離ドライブへ!

アメリカからの本帰国後、夫の通勤と街乗り用として日産サクラを購入し、我が家も念願のEVデビューを果たしました!サクラのCM通りの「すーっ」と滑るような快適な走り心地に、夫婦でるんるんの日々を送っていました。

しかしある日、所用で神奈川から石川へ行くことに。 「北陸新幹線は2人で乗るといいお値段がするなぁ……。じゃあ、せっかくサクラがうちに来たんだから、サクラで行ってみよう!」

そんなノリで決まったものの、日産サクラは満充電での航続距離が実質120〜130kmほどの「街乗りベース」の軽自動車です。近所をうろうろする分には無敵ですが、神奈川ー石川という長距離・山越えルートとなると話は別。しかも私たちは、EVデビューしたての超絶初心者です。

今回は、EV初心者の夫婦が手探りで挑んだ、ハラハラドキドキの長距離ドライブの全記録を、お伝えします!

1. 【準備編】自宅の充電工事費用はいくらかかった?

サクラを迎え入れるにあたり、自宅に充電設備を設置しました。ホームセンターのチラシで、Panasonicの屋外コンセント(200V用)がセールになっていたので(笑)、早速見積をお願いしました。

結果は、以下の通り。

  • 充電器本体代: 約7万円
  • 設置工事費: 約15万円
  • トータル費用: 約22万円

実は、当初はもっと安く済むと思っていました。しかし、我が家の構造上、室内の配電盤からうまく電線を取り込めないことが判明。急遽、「家の外に新しく外用の配電盤を設置する」という追加工事が必要になり、配電盤代が余分にかかって工事費がかさんでしまったのです。

住宅の構造によって工事費は大きく変わるので、これから導入される方は充電器本体の価格だけにとらわれず、トータルでいくらかかるのかで、業者さんを選択したほうが良いかと思います。

2. EV初心者が立てた「100km刻み」の往復ルート設計

1ヶ月ほどサクラに乗ってみて、メーターに表示される満充電での航続距離は大体160km前後。そこで、想定外の事態に備えて「100km走るごとに必ず充電休憩を挟む」という慎重な計画を立てました。

せっかくのロングドライブなので、行きと帰りでルートを変えて景色を楽しむ戦略です。高速道路上の充電スポットを調べるのには、「高速充電ナビ」というアプリが非常に役立ちました。

  • 【行き】: 圏央道 ➔ 関越道 ➔ 北関東自動車道 ➔ 上信越自動車道 ➔ 北陸道
  • 【帰り】: 北陸道 ➔ 東海北陸自動車道 ➔ 東名自動車道

3. 高速道路の急速充電はなぜ高い?「ビジター利用」の大失敗

今回の旅で、EV初心者の私たちが最も驚き、勉強になったのが「外での充電料金の仕組み」です。

普段は自宅で100%充電していたため、私たちは自動車メーカーなどの「充電会員サービス」には加入していませんでした。そのため、外ではすべて「ビジター(非会員)」として充電器を利用したのですが、ここに大きな罠がありました。

① 「時間課金」と「従量課金」の恐ろしい格差

高速道路のSAで、使った時間(分単位)で課金されるタイプの急速充電器をビジター利用したところ、なんと1回30分の充電で約2,900円もの請求が!

ガソリン代と変わらない、下手をするとそれ以上の高額さに目が飛び出そうになりました。 一方で、下道などで「使った電気の量(kWh)」に応じて支払う従量課金タイプを利用すると、1回あたり約800円程度で済みました。

② サクラ特有(軽EV)の盲点:高いお金を出しても「お腹いっぱい」にならない?

「なんでこんなに高いお金を払っているのに、あんまりバッテリーが回復していないの!?」と驚いて調べてみたところ、軽EVであるサクラの仕様が関係していました。

サクラはバッテリーサイズが小さいため、高速道路にあるような高出力の急速充電器に繋いでも、車側のバッテリーを守るために車両側でセーブ(制御)がかかり、実際に入っていく電力量は少なくなってしまうのです。

つまり、高出力・高単価な時間制充電器を使うと、「充電スピードは遅いのに、高いビジター1分単価のタイマーだけが無情に回る」という最悪のコストパフォーマンスになってしまいます。

「知らなかったよ、サクラちゃん……」

と、私たちは帰りの計画を大急ぎで立て直すことにしました。

項目時間課金(高速SAなど)従量課金(街中・道の駅など)
仕組みつないでいた時間にお金を払う充電できた電気の量にお金を払う
身近な例えバイキング(食べ放題)

※食べるのが遅くても、席にいた時間分を支払う
デパ地下のお惣菜(量り売り)

※お皿に乗せた重さ(量)の分だけ支払う
サクラとの相性相性最悪

(車両側でセーブがかかり、少ししか入らないのにタイマーだけ回って高額になる)
相性バツグン

(入った分しか請求されないので、車側でセーブがかかっても損をしない)
⚠️ 日産サクラに「時間課金」が致命的に不利な理由

時間課金は、例えるなら「食べるスピードが遅いのに、制限時間だけが過ぎていくバイキング」です。

日産サクラは軽EVなので、バッテリーを痛めないために、高出力な充電器につないでも、車側が自動で「ゆっくりしか電気を受け付けないモード(制御)」に入ってしまいます。

その結果、「電気はちょろちょろとしか入っていないのに、ビジターの割高な時間料金(タイマー)だけが容赦なく加算される」という大損状態になってしまうのです。

逆に、従量課金であれば「お腹いっぱい食べた(入った)分だけ」の支払いで済むため、サクラ側で制御がかかっても1ミリも損をしません。

4. 行きは高速12時間、帰りは「高速で充電しない」高速+下道ルート

【行き】高速道路ルート(所要時間:約12時間)

海老名SA ➔ 上里SA(充電30分)

【スタート】順調な滑り出し.

当初は手前の嵐山PAで充電予定でしたが、サクラが思ったより元気だったため、少し先の上里SAまで引っ張ることに成功!

名物の「もちもち芋万十」を食べて、夫婦でるんるんの休憩タイム。

上里SA ➔ 横川SAを「あえてスルー」

【判断ミス】悪夢の始まり

上里を出た後もサクラのメーターは元気一杯。「これなら次の東部湯の丸SAまで行けるんじゃない?」と欲が出てしまい、運命の分かれ道だった「横川SA」をスルーしてしまいます……。

横川SA ➔ 碓氷軽井沢IC(緊急脱出)➔ 軽井沢のエネオス(充電30分)

【最大の危機】碓氷峠の洗礼とデッドヒート

横川SAを過ぎた直後、悪夢の連続上り坂(碓氷峠)が到来。軽EVにとって上り坂は天敵。バッテリー残量が目に見えてガリガリ削られ、あっという間に30%に急落!

「次のSAまでは絶対にもたない!」と判断し、急遽碓氷軽井沢ICで高速を降りました。しかし下道も容赦ないアップダウンが続き、目的地のエネオス直前で「充電してください」の警告灯が点灯!

エネオスに命からがら滑り込み、近くにあったカインズホームで生活雑貨を見ながら、30分間の九死に一生を得た充電タイム。

軽井沢 ➔ 佐久平SIC ➔ 小布施PA ➔ 名立谷浜PA

【教訓】小まめな数珠繋ぎ作戦

碓氷峠で完全に「上り坂の恐怖」を学習した私たちは、ここから一切無理をせず、約100km(またはそれ以下)の間隔でSA・PAを数珠繋ぎにして、それぞれ30分ずつ確実に充電を刻んでいきました。

流杉IC(降りて街中充電)➔ 金沢駅(ゴール!)

【ラストスパート】最後の街中充電

富山県の流杉ICで一度高速を降り、高速上より圧倒的に割安な「街中の従量課金スタンド」で最後のお腹いっぱいに。そのまま無事に目的地の金沢駅へ到着!

トータル所要時間:約12時間(ガソリン車なら7〜8時間のところ、大冒険になりました!)

【帰り・1日目】「高速では充電しない」を徹底した道の駅満喫ルート

金沢 ➔ 「道の駅」を数珠繋ぎで南下(岐阜)

【出発】反省を活かした新戦略

行きの「高速道路×時間課金」での大失敗に懲りた私たちは、「帰りは下道を中心に、道の駅の安い充電スポット(従量課金など)を繋ぐ!」という作戦を決行。

道の駅 飛騨白山道の駅 清流の里白鳥道の駅 美並 と、大自然の景色を楽しみながら小まめに進みます。

イオンスタイル豊田付近で充電&ランチ(愛知)

【ランチ】ご当地グルメ

愛知県に入り、イオンスタイル近くの充電スタンドへ。

充電中の30分間を利用して、フードコートで名古屋名物の「スガキヤラーメン」を堪能!ただ待つだけだった充電時間が、最高のランチタイムに早変わりしました。

ホテルグリーンプラザ浜名湖 (静岡)(1泊目・ゴール!)

【ゴール】1日目のご褒美

充電をしっかり繋ぎながら、無事に静岡県の浜名湖へ到着!

1日目はここでストップし、美しい湖畔の景色と温泉に浸かって、旅の疲れを最高に癒やす贅沢な夜を過ごしました。

【帰り・2日目】隠れた名所を発見!これぞEV旅の醍醐味ルート

ホテル ➔ 浜松市内充電スポット

【朝の充電】お買い物タイム

ホテルを出発し、まずは浜松市内の充電スポットへ。

近くにドン・キホーテがあったため、お買い物で時間を潰しました。

道の駅 宇津ノ谷峠(周辺ハイキング)

【大感動】ガソリン車なら絶対スルーしていた隠れスポット

静岡の「道の駅 宇津ノ谷峠」で充電がてら休憩。

ここが今回の旅最大のハイライトでした!

周辺を歩いてみると、近くの素晴らしい古い集落まで繋がっており、おもいがけず最高のハイキングを楽しむことに。ガソリン車で高速をぶっ飛ばしていたら、知ることもなかった美しい風景に出会えました。

鮎沢PA(モナカアイスで休憩)から海老名SA(ゴール!)

【最後の休憩】おやつタイム

いよいよ神奈川に入りました!

鮎沢PAに立ち寄り、ひんやり冷たいモナカアイスでほっと一息。焦らずのんびり進むのがサクラ旅のコツかもしれません。

充電&おやつタイム後、海老名SAへ。無事にゴールしました。

帰りは1泊旅行にしたことで、充電時間を「ご当地ランチ」「買い物」「観光」に完全に組み込むことができ、ストレスフリーで帰ることができました。

5. 【GWの洗礼】連休中のEV充電スポットは混雑していた?

「GWだから、充電器が大混雑して何時間も待たされたらどうしよう……」と怯えていましたが、驚いたことに、今回の長距離移動の中で他のEVとバッティングすることは一度もありませんでした! どこに行っても常に貸切状態で、到着してすぐに使えました。

世間ではEVの話題が増えていますが、長距離を走るEVはまだまだ少ないのが2026年現在のリアルな現状のようです。

6. まとめ:日産サクラでの長距離ドライブは「アリ」か「ナシ」か?

結論から言うと、移動の「時間」だけを考えたら、軽EVでの長距離移動は「なし」です。ガソリン車の1.5倍以上の時間がかかります。

ですが、個人的には「このEV長距離旅、たまには大ありだな!」と思っています。その理由は3つあります。

  1. 強制休憩のおかげで、干からびずに水分補給ができる(笑): 100km刻みで確実に30分の休憩が入るため、トイレの心配をせず、車内で心置きなく水分補給ができます。シニアや家族連れにも実は優しいシステムです。
  2. ガソリン車では素通りする「隠れた名所」に出会える: 帰りの下道ルートで立ち寄った「道の駅 宇津ノ谷峠」では、近くの素晴らしい古い集落まで歩いてハイキングを楽しみました。ガソリン車で高速をぶっ飛ばしていたら、一生知ることもなかった美しい日本の風景に出会えたのは、サクラちゃんのおかげです。
  3. EVライフの「基本のキ」が身につく: 急速充電器の種類、ビジターと会員の仕組み、サクラのバッテリー制御の特性など、この旅のおかげで完璧にマスターできました!

街乗りとしては私たち的には100点満点のサクラですが、工夫と心の余裕さえあれば、こんなに楽しい大冒険の相棒にもなってくれます。これからサクラでちょっと遠出してみようかな?と思っている方の参考になれば幸いです!

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